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コラム

2021.12.20

帰化って何?日本に帰化するメリットとデメリットを徹底解説!

色々な理由で、日本に暮らす事を希望している外国人は数えきれないくらい存在しています。
このコラムでは、帰化が何かを詳しく知りたい方に、日本に帰化するメリットとデメリットを含めて詳しく解説します。
安定的に日本で暮らしたい方は、ぜひご覧ください。

帰化って何?日本に帰化するメリットとデメリットを徹底解説!

帰化とは

帰化というのは、特定の国家に国籍を有していない外国人が国籍の取得を申請し、特定の国家が申請をした外国人に新たに国籍を認める事です。
つまり、日本に帰化するという事は、外国人が自国の国籍を捨てて日本人になるという事を指します。

永住権があるから帰化する必要はないと思っている外国人も多いようですが、永住権では日本人としてのさまざまな権利は得られず、日本での活動も制限されてしまいます。
さらに、永住権の場合国籍は外国籍のままなので、何かの罪を犯すと強制退去処分となって、日本に住む事ができなくなる可能性もあります。

日本に帰化する5つのメリット

日本に帰化する主なメリットを5つ紹介します。

1.参政権が認められる

政治に興味がある外国人にとって、参政権が認められる事は大きなメリットです。
日本に帰化すれば、選挙に参加できるだけでなく政治家にもなれます。

2.他国にビザなしで渡航できる

日本では多くの国々と信頼関係を築いているため、ビザなしで入国できる国は世界でトップクラスです。
ビザなしで他国に行ける事に、メリットを感じる方も多いです。

3.在留資格の更新の煩わしさがなくなる

在留資格の手続きの更新に煩わしさを感じている外国人は多いですが、日本に帰化すれば更新手続きが不要になります。
帰化できれば、これまでのように更新の度に長く待たされる事からも解放されます。

4.就労活動の制限がなくなる

日本に帰化すれば、就労活動の制限がなくなり、職業を自由に選べるようになります。
帰化すれば公務員になる事もできて、仕事の選択肢が大きく広がります。

5.日本の社会保障を受けられる

日本に帰化すれば、日本人として社会保障を受ける事ができます。
社会保障が受けられれば、病気をしたり事故に逢ったりした時も安心で、生活保護も受けられます。

日本に帰化するデメリット

日本に帰化する主なデメリットを5つ紹介します。
日本に帰化すると多くのメリットを得る事ができますが、帰化してしまうと簡単に後戻りできなくなるので、良く考えて行動してください。

1.母国へ帰省する際にビザが必要になる事がある

日本に帰化するという事は、日本人になるという事なので、母国に帰省する際にビザが必要になる場合もあります。
日本がビザ免除措置国になっている場合は、ビザを取得する必要はありません。

2.母国の社会保障が受けられなくなる

日本に帰化すると、母国の社会保障は受けられなくなってしまいます。
老後は母国に戻って生活したい方は、良く考えて帰化申請をしてください。

3.母国の政治に参加できなくなる

日本に帰化すれば日本の参政権が認められますが、その代わり母国の政治には参加できなくなってしまいます。
当然ながら、母国で政治家になる事もできなくなります。

4.母国で自由に仕事ができなくなる

日本に帰化すると、母国では自由に仕事ができなくなってしまいます。
母国に戻ればこれまでとは違い、外国人扱いされる事になります。

5.元の国籍を失う

国によっても異なりますが、一度国籍を失うと元の国籍に戻れなくなってしまいます。
そのため、母国に家族がいる場合は、特に慎重な判断が必要となります。

帰化申請を自分で行う場合の流れ

人によって帰化申請の手続き内容は異なり、流れも変わってきますが、自分で申請する場合の一般的な流れは以下の通りです。

・法務局に電話で予約をする
・法務局で事前相談を行う
・必要書類を収集する
・申請書類を作成する
・法務局に電話で予約をする
・法務局での点検及び修正指示
・必要に応じた追加の資料収集及び作成書類修正
・法務局に電話で予約をする
・法務局での受付前点検
・書類最終修正
・法務局に電話で予約をする
・法務局で申請受付

このように、日本に帰化するためには何度も法務局に予約を取って足を運ぶ必要があり、お役所である法務局には平日に来訪しなくてはいけません。
さらに、必要書類は日本の役所からだけではなく、自国から取り寄せなくてはいけないものもあり、書類を集めるだけでも相当な労力がかかってしまいます。

永住権の申請も自分でしたから、帰化申請も問題ないと思う方も多いようですが、帰化の場合は必要になる書類も格段に多く、予想以上に大変です。
また、自分で申請する場合は書類の収集や作成などに慣れていない事から、かなりの時間を要する可能性が高くなります。

法務局は帰化したい外国全てに優しく接してくれるわけではなく、書類に不備があれば容赦なくやり直しを要求してきます。
間違いを何度も繰り返して、精神的に病んでしまう方も少なくありません。

まとめ

自分で帰化申請を行えば、実費以外お金がかからないため、費用を抑える事ができます。
しかし、専門家に依頼する事で、多くのデメリットをカバーできます。

帰化申請を自分で行うのは手間がかかり大変です。
デメリット面を抑えてスムーズな帰化申請を完了させたい方は、ぜひ当事務所へご相談ください。
当事務所では、帰化に関する悩みや相談にしっかり乗って、申請を丁寧にサポートさせていただきます。

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